しまなみ海道 夏紀行 ⑨

3.広島編

 

当初の予定では尾道に14時に着き、2時間ほど街を散策するつもりだったのだが、結局到着が2時間以上遅れたため尾道散策は断念せざるを得なかった。
まぁ、疲労困憊で、ほとんどそういう意欲もなかったけど。。。

ちょっと駅前をぶらぶらして、その後はJR山陽本線で福山へ移動、そこからタクシーで今夜の宿である「ホテル鴎風亭」へ入る段取りとなっている。

今回福山駅にも初めて降りたが、駅北口の高台には福山城の天守が聳え、南口には大きな商業ビルが立ち並ぶ、かなり大きな駅である

ちなみに福山市は広島市に次いで、約46万人の人口を擁する広島県第2の都市である。

広島は戦時中軍需施設が多くあったためにアメリカに徹底的に空襲され、福山も昭和20年の福山大空襲により多大な被害を蒙った。
福山城もその時に焼失してしまい、昭和41年に復興された現在のお城は鉄筋コンクリート製で天守内部は福山城博物館になっているとのこと。

以上、よくしゃべるタクシーの運ちゃんに教えてもらったうんちく話でした。

福山駅

 

福山駅前

 

駅前からタクシーに乗って約25分、海辺に佇むホテル鴎風亭に到着。

見る限りこの辺りでは一番高い建物である。

『お泊りのお客様ですか?こちらへどうぞ』

エントランスに近づくと、若い女性従業員が迎えてくれた。

中に入るとかなり瀟洒な造りになっており、ロビーから鞆の浦の美しい海が一望できる。

窓越しに見える大きなテラスには、長いテーブルと椅子が配されて、本日のフレンチディナーの用意が整えられている。

鞆の浦で泊まったホテル鴎風亭

 

女性従業員もかなり多いみたいだし、なかなか垢抜けた雰囲気のホテルである。

また、ホテルと名乗っているが、専任の仲居さんが付いて世話をしてくれる旅館のシステムを取っているのも実にユニークである。

ロビーでの記帳のあと元気な柴犬みたいな顔をした、ちょっと舌足らずな仲居さんが8Fの客室に案内してくれた。

部屋で夕食の時間を指定し、マッサージを予約したあと浴衣に着替え、大浴場に向かった。

ホテルの部屋

 

お待ちかねの夕餉は1階の食事処で19時からスタート。

中に入るとオープンキッチンになっており、ちょっといかつい感じの料理長に丁重に挨拶された。

生ビールで一人乾杯のあと、勢いで冷酒4合ボトルを注文。

注文してから一人で全部飲めるか心配になったが、まぁええか。しまなみ海道80キロを頑張って完走した自分へのご褒美である。

2時間ほどゆっくりと時間をかけて、前菜からデザートまで全8品の料理を堪能した。

勢い余って720mlの冷酒のボトルを頼んでしまった。
一人でこんなに飲めない。。。

 

前菜、上品ですなぁ。

 

大満足で部屋に戻り、酩酊した身体にマッサージを受けると瞬く間に意識が遠のいて、いつの間にか泥のように眠ってしまった。

(しまなみ海道 夏紀行 ⑨に続く。。。)