子規博物館を出て、大街道まで戻るといよいよ初日のディナータイムである。
「やっぱり愛媛といえば瀬戸内海の海の幸やろうなぁ。。。」
メインの商店街を外れ、入り組んだ路地を入っていくと雑多なお店が密集しているエリアがある。多くの飲食店やカラオケ・スナックに混じってキャバクラや風俗店も散見され、どこか大阪のミナミの繁華街と似た雰囲気がある。
看板を観ながらぶらぶら歩いていると、
『海の幸 鯛や』という看板が眼に入ったので、ちょっと高そうな雰囲気だったけれど、思い切って飛び込んでみた
店内に入ると、中央がかなり広いオープンキッチンになっていて、その周りをカウンターが囲むように配置されている。料理人は5人ほどいるようで、板長とおぼしき男がやや小振りの鮑を手際よくさばいているのが見える。
カウンターの上のメニューに眼をやると鯛やら鱧やら伊勢海老やらという美味しそうな文字が飛び込んでくる。
とりあえず生ビール小を注文して、ゆっくり品書きを吟味してから、まずは以下の3品を注文した。
鱧の湯引き 梅肉和え
太刀魚の塩焼き
冷やしトマト
このなかで絶品だったのが実はトマトで、そのものすごく濃厚な旨味は過去に食べた経験がないものだった。
多分昔のトマトってみんなこんな味だったのだろう。
そのあとも何品か頼んだのだが、多量の冷酒で酔っ払ったせいか、すっかり失念してしまいました、すいません。。。
とにかく引っ切り無しにお客が入ってきていたから、かなりの地元の人気店だったのだろう。
店を出てからは、歓楽街の誘惑には目もくれずにホテルに引き揚げた。(ほんとです。。。)
ラウンジで一人、夜景を見ながらバーボンのロックを2杯を引っ掛け、そのあとそそくさと部屋に帰還。
一日目、無事終了。
明日からはいよいよしまなみ海道ツーリングのスタートである。
「さて、どうなることやら。。。」
部屋着に着替えてテレビをつけ、ベッドに寝っころがると瞬く間に眠りに落ちてしまった。
(しまなみ海道 夏紀行 ⑤に続く。。。)