Categories: SAX修行

SAXに魅せられて。。。③

本番まで約1か月、相変わらず曲の習得については遅々として進まない。

現段階ではサビの部分は比較的指が動くようになってきたが、やはりアドリブのパートが障害となっている。
まず模範演奏を何回も聞き込んでから試奏するのだが、このアドリブパートのメロディがどうしても頭の中で繋がらない。
よって演奏もこの部分で停滞し、先へ進捗しないのである。

レッスンでは、かなり伴奏のスピードを落としたなかで先生の指示通り吹くので、何となく判った気になるのだが、いざ自分一人で練習を始めると、本来のアドリブパートの流れるようなメロディがとたんにぶつ切りの音になってしまう。
既にかなりの回数にわたって「模範演奏を聴いて演奏する」という練習を繰り返しているが、全くうまくいかない。
「歳のせいで脳の機能が弱ってきているのかな~」と、自分自身が心配になってくる(笑)。

レッスンが終わったあと軽く昼食を取り、そのままカラオケルームへ直行して2時間の練習。
帰宅してからも伴奏に合わせて練習を継続していると、あっという間に時間が経つ。

長時間マウスピースを咥えていると下唇に強い痛みがでるため、樹脂性のリップガードをして吹くが、疲労のためアンブシュア(管楽器の演奏者が、楽器を吹くときの口の形およびその機能のこと)も崩れてくる。

しばらく休憩してまた練習再開を繰り返し、指が無意識に動くレベルに到達することを目指す。
結局この前の土曜日は練習三昧となってしまった。

そのおかげで何とか伴奏に合わせて頭からおしりまで通して吹くことはできるようになったが、まだまだ部分部分で躓く回数は減らない。
どこかで躓くと、リカバリーできず置いて行かれる。
さっきはできたのに次吹くとできない。
気持ちばっかり焦って、余計に指が動かなくなる。
でも少しずつ自分の演奏が模範演奏に近づいていっているという感触はうれしくて楽しい。

来週は本番でピアノ伴奏してもらう先生と音合わせする予定になっている。
なんとかそれまでに一通り引っかかることなく演奏できる状態に持っていきたい。

その日は夜が更けるまで、ただひたすら吹き続けた。

(SAXに魅せられて。。。④へ続く・・・)

だんくろー

ごくごくフツーの会社員。 仕事はほどほどに、Sax演奏、一人旅、飲み歩き、歌舞伎鑑賞、読書をこよなく愛す。 老後は「旅をするように生きる自由人」になるのが夢。

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だんくろー