Categories: SAX修行

SAXに魅せられて。。。②

今回満を持して挑戦する楽曲は、あの名優ロバート・デ・ニーロの出世作として有名な映画「タクシードライバー」のメインテーマである。

昔から聞いてる分にはカッコいい大好きな曲だが、演奏するとなると話は別で、そのジャジーな甘い旋律は、情感の表現をはじめとして、テクニック的にもかなり難易度の高い曲である。

譜面もロ短調で重厚な雰囲気を醸し出し、臨時記号も多用されているため、譜面が瞬間的に読めない。
運指がスムーズになるまでにかなりの練習量が必要なうえ、ちょっと油断するとすぐミスに直結する。
今の自分の実力から考えると、「ちょっと背伸びしてるかな?」という感じの選曲である。

レッスンのK先生に「この曲でいこうと思うんですけど」と伝えると、
「あらそうね、あなたにピッタリの雰囲気の曲ねぇ。いいんじゃない。」と言われたが、案の定、実際練習を
開始してみると、まったくもって難しい。
譜面が瞬間的に読めないため、すぐ指が迷子になる。
何回やっても同じところで引っかかる。

もどかしいことこの上ない。
全然先へ進めない。

あぁ~何だかイライラしてくる。
(もちろん今の自分のレベルからすると、至極当然だとはわかってるけど。。。)

しかしながら今回の曲練習における圧倒的な停滞感はこれまでに経験したことが無いくらいである。
演奏発表会まで時間がないのに、どーしよう。
焦るわ~。

そしていよいよ発表会まであとひと月半のタイミングで、実はかなり思い切ったことをした。
「タクシードライバー」の楽譜を、違うアレンジのものに変えたのである。
なぜなら現在練習している譜面より数段アレンジがカッコいいものを発見してしまったから。

YOU TUBEで見つけたあるプレイヤーの「タクシードライバー」の演奏画像がすごく気に入り、そのアレンジの譜面を探していたら、たまたま以前に買っていた楽譜集の中に発見したのだ。

このゴールデンウィークの間に、自分なりに新しい譜面を使ってある程度練習をしてから、先生に「譜面を替えたい」と話をし、今まで練習してきたものは一旦捨てて一からの仕切り直しとなった。

もちろん自分の技量からして、そんな余裕かましてる場合じゃないことは重々承知している。
しかしせっかく練習して人前で披露するのだから、やっぱり自分がベストと思う曲を吹きたい。

あと一か月あまりで間に合うか?
発表会で披露するレベルに持っていけるか?
ん~、悩んでいても仕方ない、とにかく残された時間内で練習あるのみである。

(SAXに魅せられて。。。③へ続く・・・)

だんくろー

ごくごくフツーの会社員。 仕事はほどほどに、Sax演奏、一人旅、飲み歩き、歌舞伎鑑賞、読書をこよなく愛す。 老後は「旅をするように生きる自由人」になるのが夢。

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だんくろー