「筋トレは体力を増進するというだけではない、その人の人生を変えてしまうほどの絶対的な効用がある」と言うことを徹頭徹尾主張している本である。
「Testosterone」というちょっとふざけたペンネームの著者ではあるが、筋トレを通して人生哲学を滔々と語るその迫力は
半端ないものがある。
その簡潔で明快で、ふざけているけど勢いのある語り口に引き付けられて、一気に読んでしまった。
かくいう私も年少の頃より筋トレに目覚め、親にねだって買ってもらった「ブルワーカー」を愛用し(懐かしい。。。)、高校生になったころには、通信販売でバーベル、ダンベル、ベンチを購入して、憧れのブルースリーの様な肉体になることを夢見ながら、日々鍛錬をしていた。(すぐに飽きたけれど。。。)
そして社会人になってはや三十有余年、ジムに入会して何年も経つが、相変わらず継続して通えず、すぐサボってしまう意志の弱さをいまだに克服できない自分にとって、この本は大いに共感ができ、そしてまた多くの勇気を与えてくれる。
筋トレが生活に規律を与え、あなたをタイムマネジメントの達人にする
筋トレで得られる自信は3つある。
成功体験からくる自信、見た目の改善によって得られ自信、ホルモン分泌による自信。
筋トレをやれば確実に自分に自信が付き、相手に信頼感を与えられる。
そう、おっしゃる通り、筋トレを継続してやれば、間違いなく自己改造ができる。
もっと前向きに、自信に満ち溢れた、活力あふれる人間に変わることができる。
筋トレって、人間にとってすごく大事なんだ。
元気で充実した人生を送るために、絶対習慣にするべきなんだ。
私も以前から薄々感じてはいたが、はっきりと認識できていなかったことを、この本は明瞭に平易に表現して教えてくれる。
気分、やる気、活力をアップしたいなら筋トレ!
ホルモンが分泌され、自律神経が整う。
ネガティブになる方が難しい。
筋トレは様々なホルモンの分泌を促進する。
テストステロンやアドレナリンなどのやる気や活力アップ系のものから、「脳内麻薬」と
呼ばれるエンドルフィン、「幸せホルモン」と呼ばれリラックス効果のあるセロトニンなど
合法かつ健康的にハイになれるのが筋トレなのだ。
筋トレを続けていると、自分のことをどんどん好きになっていける。
コンプレックスがある人も、筋トレで体が引き締まったり、大きくなることで自然と自信
がついてくる。
そのうち他人も気づき始め、自己承認と他人承認を繰り返していくうちに間違いなく自分のことを大好きになってしまい、自分のことを好きになれると、人生は間違いなく楽しくなる。
活力ややる気をアップしたいなら、筋トレ。
人間関係を180度好転させたいなら筋トレ。
筋トレでポジティブスパイラルに突入するのだ。
これらの主張は、ある程度筋トレをやった経験がある人なら、容易に理解できると思う。
トレーニング後の、全身に力が漲るような充実感と爽快感、間違いなく今までよりも疲れにくくなるという実感、自分の体の各パーツが徐々に逞しく変貌いていく過程を見るナルシスト的喜び、規律ある良い生活習慣を確立しているという自尊心、これらの素晴らしい感覚を手に入れることが可能になる。
そして著者はさらにテーマを拡大して、筋トレの「人生における効用」について畳み掛けてくる。
これからは困ったらジムに駆け込もう。悩める君を救ってくれるだろう。
ダンベルを挙げれば大抵の悩みは消えていく。
健康が欲しければ筋トレ!
ストレスはお酒、ギャンブル、色恋でも発散できるが、不健康なうえにお金を浪費する。
酒、ギャンブル、色恋は人生を狂わす可能性の高い三大要因だ。近寄らないに限る。
その点、筋トレの場合はジムに行って、自分を追い込んで、プロテインを飲んで寝るだけ。
なんて健康的なストレス発散法だろう。
ファッションにお金をかけるより筋トレ!
筋肉こそ最高のオシャレである。
顔は変えられない、身長も変えられない、だが、体は劇的に変えられる。
最強のアンチエイジングは筋トレ!
定年後の年金の心配より先に健康の心配をしよう
今は若いかもしれないが、若さにかまけて何もしないと間違いなく代謝も体力も落ちていく。健康寿命を延ばし人生をエンジョイしたければ、今すぐ筋トレを開始すること勧める。
そして「筋トレ」がいかに人生でぶち当たる様々な壁を乗り越えていくために有用であるかを、これでもかというくらい懇切丁寧に教えてくれる。
成長とは限界を突破するということ。
ワンモアレップ(限界が来ても、そこから更にもう一回踏ん張ってバーベルを上げること)
の精神が人生を飛躍的に成長させる。
大事なのはワンモアレップの精神で、ちょっとずつ背伸びし続けること。
辛くなってからが本番だ。
人生でも気合の追い込みを見せて、圧倒的成長を遂げるのだ。
成長と痛みはセットである。
痛みに慣れろ。
日頃から筋トレで最後の追い込みの精神力を鍛えておけば楽勝だ。
スクワット以上に辛いことなんて人生にそうそうない。
成長は快感である。
この成長の快感は、一度その味をしめたら病み付きになる。
そして人生でめちゃめちゃ役立つ。
筋トレによって「苦しみの先に成長の快感がある」ことを知っていれば、その苦しみさえも
楽しめるようになる。
いつでも上を目指そうという上昇志向になる。
成長の快感を覚えたら、努力が楽しくて仕方なくなるだろう。
スランプを乗り越える唯一の方法、それは続けることに他ならない。
地道で泥臭いが、とにかく続けるしかない。
地道に続けていれば、ブレイクスルーは突然訪れる。
筋トレやダイエットで一度スランプとブレイクスルーのセットを経験してしまえば、人生でスランプに陥っても落ち着いて対応できるのだ。
壁にぶち当たるということは、着実に前に進んでいる証拠である。
生まれ育った環境も、努力してきた時間も、才能や適性も全然違う他人と自分を比べても
何の意味もない。
自分よりすごいヤツを見つけて焦るのも、自分よりできないやつを見つけて優越感に浸る
のも、どちらも愚行だ。
それより大切なのは、日々確実に成長すること。
その目標はいずれにせよ、昨日の自分に勝ち続けることでしか達成できない。
他人と比べている限り、一生満足できない体質になってしまう。
どんな世界にも上には上がいる。
他人と比べる限り、人生に安泰は訪れない。
他人に負けるのは仕方ないが、過去の自分にまけるのは怠慢だ。
とりあえず昨日の自分を超える快感を味わうために筋トレをしよう。
継続のみが力なり。
継続抜きの成長、成功はこの世にない。
効果を体感したければ、継続が絶対条件。
日々の絶え間ない努力を続け、「習慣」と呼べるレベルになった時に、初めて目に見える形
で変わってくる。
一流は、日々の生活習慣によってのみ作られる。
良い習慣を持っているか悪い習慣を持っているかで、人生に圧倒的な差が生じる。
努力をして得られる本当の報酬は“成功”ではない、”成長“だ。
努力をしても「成功」はできないかもしれないが、「成長」は確実に遂げることができる。
筋トレによってひとたび「努力は裏切らない」という真理を得ることができたら、ポジティ
ブなスパイラルが動き出したも同然。
挑戦すれば成長する。
成長すればさらに様々なことに挑戦する。
最高のスパイラル。
筋肉の辞書に「遅すぎる」なんて言葉はない。
人生において何を始めるにしろ、ベストタイミングは“今”だ。
ほんと、筋トレはかくも素晴らしい!
読めば必ず体中に元気が漲ってきます。
そのうえ筋トレを継続的にやれば、人生が変わります。
ぜひ、一読して実践を!
筋トレは必ず人生を成功に導く 運命すらも捻じ曲げるマッチョ社長の筋肉哲学単行本
Testosterone(著)