Categories: SAX修行

「Blue Note Tokyo」でgood Performanceを目指す ③

「マイ・フーリッシュ・ハート」の練習を始めてから早3か月が経過。

相変わらず土曜のレッスンのあと、カラオケルームでの2時間の練習、平日帰宅後の30分~1時間の練習を継続中。

自分の演奏を録音して聞くと、改めてその稚拙さにがっかりするが、まあ仕方がない。

それが現時点の自分の実力であり、地道に修正していくしかない。

すでに1月末には共演するピアノの女性とも顔合わせを済ませ、軽く音合わせも行った。

本番直前の3月初旬にもう一度もろもろ最終調整した上で本番を迎えることになる。

今回の演奏の一番のハードルは、何と言っても初めて暗譜で本番に臨むということである。

平素の練習では、空でほぼ問題なく吹けるようになってはいるが、これが本番の究極の緊張感の中ではどうなるかという大きな不安が頭をよぎる。

もし本番の演奏中に突然ド忘れして頭の中が真っ白になってしまったら、再び立て直すことができないかもしれない。

ピアノやドラムの伴奏だけが空しく流れる中、大勢の聴衆の前でなす術もなく、呆然と立ち尽くす不様な自分の姿を想像するとぞっとする。

なにぶん初めての経験で良くわからないが、そんなことにならないためには、もう全く無意識の状態でも自然に吹けるくらいまでに体で覚えるしかないのであろう。

どれほど自分の意識が他のことに支配されても、指は正確にキーを捉え、すべての音の長さや強弱を再現できるという無我の境地にまで達する必要がある。

また一方では、そういう感覚的に覚えるやり方では、突然のド忘れには対応できない、
「曲を全て頭の中で唄いながら演奏できるようになければならない」という説もある。

ん~、言われてみたら確かにそうだなー。

そんなこと自分にできるのか?
少なくとも、現時点では極めて心許ない状況であることは間違いない。

いろいろ考えていると内心ビビってくるが、今となってはやるしかない。

もうどこにも逃げるわけにはいかない。

本番まであとひと月。

とにかく平常心で淡々と練習を継続する。

「Blue Note Tokyo」で自分史上最高のPerformanceをするために。

だんくろー

ごくごくフツーの会社員。 仕事はほどほどに、Sax演奏、一人旅、飲み歩き、歌舞伎鑑賞、読書をこよなく愛す。 老後は「旅をするように生きる自由人」になるのが夢。

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だんくろー